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人はみな、己を非凡と、泣き叫ぶ

Entries

Date : 2009年10月

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燃え盛る山
吹きあがるマグマ
絶え間なく私を襲う熱と光
今ほほに触れる空気すら、火傷しそうに熱くなる
ふと、咆哮が上がる
白き鎧が砕かれて、鎧袖一触と言うべきか…
空気を通して焼けた肌が震える
精一杯の最後の声
「オレはまだここに居るぞ」って
そう言っているかどうかは知らない。確かめようもない。
だけどそう思ってしまう。そう思えてしまう。
そう言って消えていった人がいるから…


二度と帰らぬあの人は二度と見たくないあの戦争で死んでいった。
いずれ兵隊に貰われることは分かっていた。
私たちのような貧しい立場の人間は、血と肉を持って誰かのために貢献するしかないことは分かっていた
そして私たちのような弱い立場の人間は、血と肉から離れる事は出来ないのだと知った。
勝気な姉はその体を街の男に売った。相手の肉欲に任せて、体を壊し血を吐いて死んだ。
内気な兄はその体を酷使した。養殖物の動物の肉から、血と内臓を抜く仕事を任され、気味悪がられてか友人から嫌われてしまった。
元気だった妹はその体をどこか知らぬ土地に売られた。そのあと不運にも事故にあって、戻ってきたのは綺麗に食べられる肉と内臓の部分を取り払った遺体だった。
残ったのは私と、私の唯一人の弟と、まだ5歳の妹。
あの人はいつも笑って家族を支えてきた。
迫る私と妹の、血と肉の運命を否定するために
「戦争に行って名前を貰ってくる」といった。
「さよなら」と口にする姉を初めて叱った。
あの言葉で


白き鎧の巨大な竜は綺麗に消えてしまった。
私と私を追ってどこからか出てきたギルドの人間やアイルーたちの手で、
その鎧とその肉体を切り離された。
その光景は一番上の兄の肉剥ぎよりももっと手際が良かった。
えぐれた腹から見える腹綿を包む堅い肉を伝手に、
耐えられない匂いを孕んだ煙をもろに受けながら徐々に鎧と肉を剥ぎとっていく。
堅い肉を筋一本きり裂くと、そこから子供が入るぐらい大きな腸がどろりと垂れて
熱された大地に落ちて焼ける音がした・
きっと彼らは温かい食事を食べられる権利がないのだろう。


隣の大きな国と私たちの国は長いこと戦っている。
その為にはさらなる武器が必要だ。その為にはさらなる素材が必要だ。
領主さまたちはそう言って私の村を焼いた。
そして新しくおしゃれな人たちがこの村を再び作った。
その人たちは優しい顔をして聞いてくる。
「男の子の兄弟はいらっしゃる?」
その日から、村に男手が不足し始めた


異端と知りながらハンターになった。
それは二度と同じ空気の中には居られなかったからだろう。
ハンターになれば長い間森や山の中で暮らしていける。
いい素材をいい状態でギルドに渡せばその中で一番良くない部分を分けてくれる。
私たちハンターはそれで一番安上がりな装備をそろえる。
手前でギルドの人間と一緒になって肉を剥ぐアイルーは街から来た奴らで
みんなしてクスクスと歪む口元を、私の鎧を見るたびにその無様な前足で隠すんだ。


もう一度雪が融ける頃、あの人からの手紙が届いた。
すでに開けられた手紙の中身はあの人に似つかわしいぐらいに綺麗な肩苦しい文法だった。
読み終わった後、顔が涙で凍りつくぐらい泣いた。
おしゃれな村の人は声をかける男性をなくしたので、ついに私に声をかけた。
「この村を出て、街に出てみない?」


ズダズダに引き裂かれた腹の中からは、私の撃った貫通弾が大量に出てきた。
カプセルから出てくる水が体内から熱を奪って外に流れ出し、
竜の体調を一気に崩した。
ころころと丸い体つきをしたアイルーがマタタビを口に咥えて言ってきた。
「仕事のイイダンナさんのおかげで僕らもおいしいご飯が食べられるにゃ。お礼に今度いいジョウブガイを教えてあげるにゃ」
変にかん高い人間の言葉を使った後そのアイルーは「にゃにゃにゃにゃにゃ」と笑って歩いて行った。その周りには他のアイルーが取り囲んでゴマスリしていた。
ダンナと言っておけば人間の尊敬になって、「「ジョウブガイ」を教えればお礼になるのだと思い込んでいる。
ああいうアイルーも昔は森の中で野垂れ死にしている奴らと変わらない生活をしていたのだろう。


あの人の居た所は想像どおり酷い所であった。
戦闘をしている場所は母国の土地であった土地だった。
あの領主さまも同じことをしていると言えば確かに仕方がないという人は多かった。
だけど、年の近い姉弟をボウガンの望遠鏡越しに見るたびに
指が止まらなくなっていた。



知らぬ間に戦争は終わっていて、そのこともあの人のことも、みんな忘れていた。


戦争が終わって、名前をもらって、
帰る村を棄てて、とどまるべき場所を失って、
手に入れたのは豪勢な食事と平穏な生活、
そして乱獲を繰り返す日々だ

ノルマをクリアするために大量の野生獣を狩り
その罰を受けないまま延々と同じことを繰り返す。
徒党を組まず、誰の手も借りず、何にも従わず、
心の平安など、本で読んだことしかない。
私はひたすらに獣の血と肉を撃ち貫き続けた。

先ほどまで居たギルドは全て撤収して、
目の前には使えない部分を残したグラビモス。
売られた上の妹のように、いらない部分だけ無造作に捨てられていた。


気がつけばそこに座って、ただひたすらに”彼”を見つめていた…




”厄災”は、その時私ごと、”彼”に襲いかかった。
まるで私が生まれた時代のように……





「アカム?」
「うん、討伐クエスト」
「やけに報酬少なくない?」
「コメント読めよ、依頼者近くの村の奴だぜ」
「え~”ハンターの娘が帰ってこなくて、ギルドと観測隊に聞いたらアカムがいた”と」
「ただの小作人に出せる報酬なんて限られているだろ」
「しかしま~よくギルドに乗せる気になったよな、依頼人はギルドに報酬の三倍は払わなきゃいけないんでしょ」
「1200zだから…3600z?」
「報酬全額と合わせて…4800?」
「こりゃ、また誰かがどっかで売りに出されたな…」
「骨だけでもいいから連れ戻してくれって、相当真剣だなこの小作人…」
「断腸の思いだったんだろうなぁ…きっと」



the end




あ~~~~~…………なんだこりゃ?
いや、ね端的に説明するとグラビをライトボウガンの貫通速射と水冷弾でハメまくったらドSを超越した何かの愛を感じてしまって…
僕が愛を注ぐとどうも暗いものになる傾向があってですね…
つかこれはグラビの描写少なくね?

そのうち某モンハン如何程のストーリー物を出すやもしれぬのでそのフラグとお考え下せえ…
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